長良川水系2(郡上八幡以北)

長良川水系の核心部=郡上八幡以北の本流とその支流は攻めても攻めても攻め切れないほどである。
しかし、天然アマゴとイワナの宝庫であった渓も最近ではめっきり魚影が薄くなったことは否めない。
成魚放流を減らし稚魚放流や発眼卵放流に力を注いでいただき、釣り人はマナーを守って楽しみたいものである。


1.長良川本流(八幡〜源流域)

【八幡地区】

アユ釣りのイメージが強い長良川本流であるが初期の渓流釣場としてはこの上ないロケーションである。2月解禁はどう考えても時期尚早であるがそれでも本流ならば足場も良く成魚放流中心とは言え楽しむ事が出来る。八幡町内では吉田川出合上流の五町の瀬は中州があり両側の瀬は盛期に数釣りが楽しめる。さらに上流の坪佐の堰、七ッ石の辺りは岩盤や大岩もあり変化に富んだ渓相で天然アマゴの良型が出る。本流での釣りのポイントは流れと水深である。ポイントがずれるとウグイのオンパレードになってしまうからである。流れは直進的な流れと二つの流れの合流点を狙うこと。水深は底を流すとウグイになるのであくまでも中層を流すことを心がけること。サオは7b以上がベターでエサは成魚放流以外は川虫にする。長良川は川虫も豊富で初期ならキンパク、クロカワムシ、4月以降はヒラタを現地採集すればよい。
(ヒラタはヒラタッチを使えば30分で100匹は採取できる)

八幡町には森下釣具店、清水釣具店、田中釣具店、白滝釣具店などで川虫も扱っているので問い合わせてみると良い。
観光:八幡城、大鍾乳洞
温泉:高畑温泉



     
【大和地区】

さて、本流を遡ると大和町に入るが神路川出合、栗巣川出合、大間見川出合、万場橋辺りは先の集中豪雨でかなり渓相も変わってしまったが瀬あり深瀬あり、淵ありと本流にしては変化にも富み解禁当初から成魚放流物も含み天然アマゴも数が釣れる。本流は支流と異なり必ず釣られずに残っている三年もの四年ものも居るので運が良ければ尺アマゴと対面できる期待感がある。

やまと温泉『やすらぎの湯』TEL:0575−88−9126         
E−mail:yama−yso@jasmine.ocn.ne.jp




【白鳥、高鷲地区】

白鳥町から高鷲村に入ると川相も様々な変化を見せて長良川本流の渓流釣場としての核心部となる。二日町辺りの本流は緩やかな瀬が主体で盛期の瀬釣りの醍醐味を味わえる。北濃前谷川の合流点辺りは大石が多く落込みと瀬が連続し天然アマゴの数釣りが出来るが18a未満はリリースしたいものである。鮎走から郡上谷橋へ出ると切立川が合流し足場もよく好渓相となる。天王橋から井田橋、高鷲の大堰堤(マス止まり)まで釣り上がればかなりの釣果は得られる。大堰堤より上流は摂理渓谷と呼ばれ好ポイントの連続になり良型のアマゴに混じりイワナも釣れる。さらに源流域になり砂防堰堤が続き落差もきつくなる。遡行の苦労の割りに然程好釣果は望めなくなる。大堰堤より上流は国道も川から離れるので釣り上がるのは良いが帰りは川を下らなくてはならないので暗くなるまで源流を釣り上がるのは危険である。
美人の湯しろとり、天然鷲ヶ岳温泉、牧歌の里温泉『牧華』
天然温泉『満天の湯』
TEL:0575−86−3487
ウィングヒルズ白鳥リゾート
TEL:0575−86−3518


長良川源流叺(かます)谷


大日ヶ岳(1709m)の東から流れる長良川の最源流である。
ひるがの高原と大日岳スキー場を結ぶ林道から入渓できるが釣り場としては国道156号線から見える夫婦滝の上流となる。
途中谷は深くゴルジュ帯もあり滝も有るので遡行は容易ではない。滝の上流からは落差の無い谷だがブッシュが多くチョウチン仕掛になる。
途中に新たに出来た砂防堰堤もあるがさらに上流まで地付きのイワナが生息する。
林道からの入渓が容易なため意外と入渓者も多く魚影はうすい。




2.吉田川本流

吉田川は言わずと知れた長良川の支流の中でも全国区で有名な渓流で庄川源流と分水嶺を分け明宝村を南下し八幡町で長良川左岸に流入する流程約35kmの大支流である。郡上アマゴと言えば大抵は吉田川のアマゴを指すほど良質のアマゴが釣れる。しかし残念ながらこれは一昔前のことで今や吉田川のアマゴといってもさほどのことは無い。スキー場の開発と成魚放流の増加で渓魚の質は落ちたと言えよう。
毎シーズン何万と訪れる釣り人の釣果を優先するあまり成魚を放流する。また稚魚を放流するもののマナーの悪い釣人が16a未満までビクに入れてしまう。
毎日のようにポイントにサオが出てスレにスレた天然物が多いのが吉田川なのである。昔ほどではないにしろ魚影は濃い。しかし釣れないのが吉田川である。
吉田川下流域はシーズン当初の放流物釣場である。初心者を遊ばせるには足場もよく最適かもしれない。大田内橋から大洞谷出合上流辺りは変化に富んだポイントで比較的釣り易い。立光橋から在原橋辺りも良型が出るところである。寒水川出合辺りから気良川出合辺りも淵あり瀬ありの好ポイントの連続であるが結構渓が深く水量によっては遡行、川通しが困難なところが多い。畑佐辺りは瀬が主体となり盛期には良型の天然がサオを絞る。奥長尾川出合から鎌辺にかけては平均的に良型が出、イワナが混じる。坂本から上流は砂防堰堤も増えるが上流までアマゴは棲息する。水沢上より上流はイワナが主体となるもののアマゴも出る。


キャンプ場:リバーウッドオートキャンプ場、大谷森林キャンプ場
明宝温泉『湯星館』TEL:0575−87−2080





3.吉田川支流

【小駄良川】

八幡町内で吉田川右岸に流入する小渓で落差が小さくアマゴの小型が釣れるがポイントとしては初音温泉より上流域を狙いたい。川幅は無いので4.5bまでの短ザオで良い。川沿いに道があるのでどこでも入川できる。

【寒水川】

寒水川は吉田川支流の中でも代表的な支流で渓相は素晴らしいがアマゴの型は中小型が多い。というのもそれだけ釣人が多いということである。この川も川に沿って白鳥へ抜ける道が通っているので入川し易い。上流ではイワナも混じる。サオは4.5bあれば十分で樹木が多いのでチョウチン仕掛けでの対処となる。

【気良川】

渓相が良く良型アマゴが出たが一番の好エリアが管理釣場になり詰まらなくなった。吉田川出合から管理釣場まで好ポイントが続くが小型が多く狙いとしてはこの川も雨後が良い。ここも上流まで林道が走っておりどこからでも入川できる。サオは4.5b未満で十分対処できる。上流ではイワナも出るが最近は少なくなったようだ。

【奥長尾川・奈良井川】

気良川出合いの上手の小保木で吉田川左岸に流入する小渓が奥長尾川でその上手坂本で流入するのが奈良井川である。
いずれもアマゴとイワナの混棲で落ち込みの小ポイントを丹念に攻めればそこそこ楽しめる
4.栗巣川

栗巣川は大和町徳永で長良川左岸に流入する流程およそ12kmの河川である。本流出合からおよそ4kmで古道川と分かれる。どちらも標高1000bほどの山から流れだし途中たいした洞も無いのでシーズン当初と雨が降った後の増水時には釣れるがそれ以外ではあまり期待できない。アマゴ以外のウグイ、モツ、アブラバヤなどの外道も多い。解禁から4月初めに狙うのが良い。サオは中流までは4.5b、上流域は3.6bでチョウチン仕掛けになる。

アウトドアイン母袋=キャンプ場、温泉施設:母袋温泉(0575-88-3155)




5.落部川

ぎふ大和インターの所で長良川右岸に流入する流程およそ7kmの小川である。小川の割りに落差があり渓相は良く下流域は護岸帯で釣場としては自動車道のトンネルの辺りからで道や田んぼの土手からの釣りになりブッシュもなく釣り易い。川に沿って内ヶ谷線が走っているのでどこからでも入川し易い。特に一日掛けて入川する渓ではなく他の渓に入川したサブ的河川と考えた方が良い。20aクラスのアマゴなら釣れる。

6.大間見川

栗巣川より上流1kmで長良川左岸に流入する小渓で出合からおよそ1.5kmで小間見川とに分かれる。それほど落差も無く道に沿って開けた渓で道路や田んぼの土手からサオを出す感じになる。サオは4.5bまでで充分対処できる。栗巣川同様解禁から2ヶ月くらいがチャンスである。ここも帰りにちょっとサオを出すくらいの川である。

7.牛道川

大和町から白鳥町に入り最初に長良川左岸に流入する流程およそ13kmの小渓である。出合からおよそ4kmで阿多岐川と分かれるが支流の阿多岐川の方が鷲ヶ岳を水源にし奥が深い。牛道川は割りと落差も有り淵が多く好ポイントが続く。県道が川に沿っており入川し易いが入川者も多くなかなか良型には恵まれない。
阿多岐川下流は阿多岐ダム建設後水量も無く釣果は望めないがダム上流はダム湖での増殖を期待したいところだが今のところ大したことは無い。サオは4.5bまでで対処できる。
なお、支流のアツラ川、洞川、阿多岐川の一の滝から二の滝間は禁漁である。

8.前谷川

白鳥町前谷で長良川右岸に流入する渓で渓に沿って石徹白へ行く道が中流まである。大日岳を水源とし流程はおよそ7kmで中流までは護岸帯や堰堤が多く入川し易くあまり期待出来ないが道が外れてからが核心部になりイワナの良型がでる。上流域は結構キツイ釣りになるが先行者がいなければ一人天下で好釣果が望める。
阿弥陀ヶ滝のある滝川は禁漁区なのでご注意を!

阿弥陀ヶ滝(県指定名水):日本の滝百選
   
9.切立(きったて)川

鮎走の郡上谷橋の下手で長良川左岸に流入する流程およそ5kmの小渓である。切立集落の入口で中山谷と別れさらに集落の中で桑ヶ谷と明谷に分かれる。出合から中山谷合流点までは大淵もあり渓相も良くアマゴの良型が出る事もあるが近年では小型が多い。桑ヶ谷は渓相は良いがブッシュが多く釣り辛い。サオは3.6〜4.5b程度でチョウチン仕掛けになる。
本格的に探ってみる渓でもない。



10.鷲見川

鷲ヶ岳の北から流れ出し穴洞大堰堤の上手で合流する流程およそ10kmの渓で落ち込みの多い落差のある渓である。上流域はブッシュの多いヤブ沢になり釣り辛いだけに時として良型のイワナが出る。
途中禁漁区があるので注意!


キャンプ場:オートキャンプおくながら
温泉:湯の平温泉(0575-72-6455)
ふたこえ温泉
鷲ヶ岳温泉
牧歌の里温泉『牧華』


11.内ヶ谷川

亀尾島川の最上流になる内ヶ谷川への入川ルートは郡上郡大和町の落部川に沿って山越えをする。道は完全舗装されており4月以降は楽に入る事が出来る。峠の内ヶ谷トンネルを抜けると眼下に内ヶ谷川の流れが見える。
谷は深いが内ヶ谷ダム建設用に川に沿って舗装道路が付いているので秘境ではない。よって入川者も多く魚影は非常に薄い。板取村への道を進むと内ヶ谷上流への林道が最深部までつながっているのでどこからでも入川下のである。こんな奥にもアマゴが生息し、アマゴもイワナも天然物で素晴らしく美しい。サオは5.4〜6.3bでも振ることは出来るが上流域は木が覆い茂るので4.5bで良い。現在下流へのルートは大牧橋で進入禁止となっているので車では入れない。内ヶ谷川は上流より下流の方が入川者が少なく魚影は濃いので1時間歩いて釣り上がってくる方が釣果に恵まれるであろう。ただし、熊の出没には十分注意されたい。
渓相は割りと穏やかで大雨による土石流の後なども残りザラ瀬になっているところもあるが所々淵や落ち込みもありポイントは結構残っている。



中流大牧橋辺り  内ヶ谷ダム建設概要の看板 内ヶ谷上流の渓相


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