|
T 宮川下流漁協管内の河川
1.洞谷
池ヶ原湿地帯を水源として流れ出し宮川村中沢上で宮川に流入する流程およそ7kmの小渓である。上流まで林道が通じていて入川はし易い。下流は豪雨による土砂で埋まりとても渓魚が住んでいるようには思えないが小型ながらヤマメもイワナも生息するが放流によりアマゴとニジマスも出る。サオは概ね4.5bで足りる。
2.菅沼谷
流葉山北西から流れ出し宮川村川原で宮川に流入する流程およそ9kmの小渓である。渓に沿って林道が伸びておりどこからでも入川できる。洞渓同様ヤマメ、イワナ、アマゴ、ニジマスが出るが型は小型が多い。但し、尺イワナの実績も有るので侮れない。サオは4.5bあれば対応できる。
3.宮川本流
宮川本流は富山県境から打保の辺りまでの渓相が良いが上流のダムの放水があるときは釣りにならない事が多い。岩盤や大石が多く淵と瀬が交互に連続し好ポイントが多い。但し、川幅があるので7b以上の長サオが必要である。ウグイの猛攻を覚悟しなければならないが夏の鮎掛けで尺イワナや尺アマゴが掛ってくることがあるので本流ならではのダイナミックな釣りが楽しめる。また、エサ釣りではなくルアーやフライで攻めてみるほうが良いかもしれない。小鳥川出合から国道471号線沿いは取水のため水が無く川が死んでいる時は全く釣りにならない。
4.小鳥川下流
小鳥川本流は集中豪雨の爪跡がひどく、ほとんど壊滅状態であったが随所で復旧工事が行われており昔の面影は全く無いといってよい。しかし、宮川下流漁協が毎月イワナ、アマゴ、ニジマスの成魚放流を実施しており管理釣場的ながら魚影の復活に力を注いでいる。あれだけの災害の後でも天然ヤマメやイワナの良型も出るのは濁流と共に渓からかなりの魚が落ちてきたと思われる。特に保木林の堰堤上のプールでは毎年のように40a級のイワナが上がる。保木林からダムまで瀬を主体として所々に淵があり特に上ヶ島辺りは変化に富んだ渓相で良型も出る。兵良と漆の間は川から道が高くなり深瀬と長瀞が続き魚が溜まる好ポイントとなる。本流全体に川幅はあるので7b以上の本流サオで攻めることをお勧めしたい。狙う時期は雪代期から雪代が落ち着くまでの期間が最もよい。夏場の渇水期はなかなか釣果に恵まれなく成魚放流目当ての釣堀となるのでフライやルアーの練習には良いかもしれない。
今後は成魚放流による一時的な魚影復活ではなくヤマメ・イワナの発眼卵や稚魚放流による魚影の復活を目指して欲しい。
5.稲越川
尾崎山の北山麓から流れ出し北へ下り河合村角川で小鳥川に流入するおよそ10kmの渓である。おおかた民家の間を流れ落差の無い平坦な渓である。ヤマメが主体だがイワナも生息する。水量が有るときでも20aクラスまでで大物の期待は薄い。
この川も集中豪雨の爪跡が残っており以前の面影は無いといっていいくらいである。
今後の漁協の積極的な稚魚放流に期待したい。
6.二ツ屋谷
富山県境の楢峠から流れ出し河合村上村で小鳥川左岸に流入するおよそ5kmの小渓で落差がありブッシュが多いものの以前は良型のイワナがよくでた。特に砂防堰堤ではシーズン初めには尺イワナが出たものだが災害後は未だ復旧されておらず渓もズタズタになり魚影は極めて薄くなってしまった。しばらくは無理かもしれないが攻めるなら3.6bのサオでチョウチン仕掛けで試してみよう。
7.天生(あもう)谷川、金山谷
白川村境の天生峠から流れ出し河合村天生で小鳥川左岸に流入する流程およそ7kmの渓谷である。途中で天生谷と金山谷に分かれるが地元では下流から天生谷と呼んでいる。渓に沿って国道360号線が走っているが渓が深く、険しく入川が非常に難しい。また、下りても砂防堰堤と滝があり遡行が阻まれて道へ上がる事も難しくなる。
尺イワナが出る話も良く聞くが単独釣行は避けて十分な装備を持ってチャレンジして欲しい。
U 宮川上流漁協管内の河川
1.片野川(金山谷)
下小鳥ダムバックウォーターから上流4kmほどで小鳥川左岸に流入する流程およそ10kmほどの渓である。
川沿いに林道があるがゲートがあり上流へは徒歩となる。大岩が点在し落差もあるがイワナとヤマメの混棲である。
上流域はイワナのみで尺物も出る。小鳥川本流が災害と東海北陸道の建設で土砂が出てザラ瀬の渓相になってしまい入川者が減った反面この渓への入川者は増えたようだ。サオは4.5〜5.4bで対処できる。
2.小鳥川上流
下小鳥ダムバックウォーターから上流は以前は岩盤や大岩も点在し素晴らしい渓相と同時に大イワナや大アマゴも上がったが東海北陸道の建設が小鳥川に沿って実施されてから豪雨により土砂が流入し、全く渓相が変わってしまった。深瀬や淵が多くダムから遡上した渓魚の居着くポイントがほとんど埋まり消えてしまった。
10年前の面影を知る釣り師にとっては目を覆いたくなるほどの有様である。宮川災害も自然を破壊し自動車道建設を遂行した行政に対する天罰なのかもしれない。これにより災害復旧工事に更なる血税を投入するはめに落ちたのである。清見インターのある夏厩(なつまや)辺りも良型のアマゴ・ヤマメ・イワナが数多く釣れたが今は全く期待できない。渓相を見ると釣りに入る気さへ失せてしまうのが残念である。しかし、一端土砂で埋まった渓相も5年、10年の年月を経て少しずつ戻るし、再び淵を形成するのでまた魚影の復活を期待したい。
3.戸市川
数河高原に源を発し国道41号線に沿って下り古川町野口で宮川に流入するおよそ7kmの小渓である。
渓は開けており渓に沿って旧道が通っているのでどこからでも入川し易い。下流域は護岸が施され堰堤も多く釣りの対象にはならないが41号線が大きくカーブする辺りから上流が釣場となる。大きな石が多く岩盤も有り、落差のある渓相となる。夏場は水量も少なく釣れないが雪代の頃と雨後の増水期に良く釣れる。
型は18〜25aまでのアマゴが主体で全体には型が小さい。サオは4.5bまでで十分対処できる。
遡行も楽で初心者向きの渓といえよう。
4.川上(かおれ)川
宮川は高山市の北で川上川に分流し清見村の竜ヶ峰まで遡る。流程およそ25kmの河川で中流までの渓相と中流よりの渓相が全く異なりこの25kmの流程の中で日本の一般的な河川の全容を把握できるほどである。
下流域はザラ瀬が中心で平坦な流れであり渓流釣りよりアユ釣りが対象となる。渓相が良くなるのは大楢谷川が流入する三ツ谷辺りからである。ここからもまだ瀬が7割といったところで荒木辺りは岩盤と大岩で淵と瀬で変化のある渓相となる。坂下キャンプ場より上流2qはまた瀬が中心となるが大石も多くなりポイントには事欠かない。大倉谷出合から上流は渓が狭くなり、岩盤や大岩も多くなり落差のある好渓相となり一級の渓流釣りポイントとなる。ただ、川上川は下流から上流まで主要県道(観光道路=せせらぎ街道)が走っている為どこからでも入川でき休日ともなれば先行者のいないポイントを探せないほどの混み様である。
放流は稚魚放流を初め成魚放流も盛んであるが中流域までで上流は天然物中心となる。イワナ、アマゴ、ニジマスが放流される。サオは中流までは7b以上あっても十分振れるが上流域は川幅も狭まりブッシュも多くなるので5.4bまでで十分である。エサは初期の放流狙いならイクラ、盛期は川虫かブドウ虫、夏場はヒラタを現地採集して使用するのがベターである。但し、雨期の増水時などミミズで爆釣する事もあるがこれは周りに酪農家が多い環境によるものと思われる。
5.大楢谷川
川上川のちょうど中間地点の三ツ谷で流入する流程およそ7kmの小渓である。下流は田んぼの間を流れて里川的で落差も小さい。上流の別荘地へ入ると多少の落差がでて落込みと淵も多くなる。奥が浅いので水量が少なくアマゴもイワナも天然だが型が小さい。狙いはズバリ初期である。奥まで入らなくても下流で良型がでる。
6.宮川本流(宮村)
高山市内を遡り宮村に入って大きく右へカーブした宮川は宮村村内を遡り川上岳まで詰めることになる。割りとなだらかな流れで瀬が中心だが今谷集落辺りから多少落差が出て上流に行くほど好渓相になる。サオは下流では障害物も少なく6.3bも振れるが上流域と枝沢ではでは4.5bのチョウチン釣りになる。アマゴとイワナの混棲で型は25aクラスまでで全体には20a止まりである。最上流まで清見村に抜ける林道が通じており入川は楽である。上流の宮川防災ダムでは渓魚が成育する環境があるのでダム上流で尺物が釣れると言う話は聞くが私は釣った事が無い。
下流域はほとんど成魚放流で釣れても面白くないので渓流釣りの対象エリアはやはり集落を過ぎてから宮川防災ダムまでの本流と枝沢である。
7.大八賀川・滝川
飛騨高原スキー場やあさひの森がある日影平山山麓から流れ出し途中で大八賀川と滝川が合流し高山市内で宮川に流入する流程およそ23kmの渓である。滝川が直線的な川に対して大八賀川は曲線的でありよって曲淵も多い。
滝川は里川的な流れで上流までアマゴ主体の川で川に沿って市道が走っているのでどこからでもサオを出せる。但し葦などで流れが狭いので釣りづらい。大八賀川は中流域は落差があり渓も深く入川が難しいが大島集落辺りからは入川し易い。集落上流に大きな砂防堰堤があり堰堤下は狙い目である。堰堤を二つ越すと渓は更に狭くなりブッシュが多くなり非常に釣りづらくなるがそれだけに大物が残っている。アマゴとイワナの混棲で岩井集落まで出ると里川的な平坦な流れになるが数ある低い堰堤の下や瀬にもアマゴの魚影は濃い。
1.荒城川
荒城川中流(丹生川漁協管内)左は4月 右は6月(渇水期)
 |
 |
上宝村境の高原に源を発し、山を挟んで小八賀川とほぼ並行に丹生川村、国府町を流れ古川町で宮川本流に注ぐ流程約30kmの渓流である。
下流域より荒城神社辺りまでは瀬が中心の渓相で渓流釣りの対象とはなりにくい。荒き神社から折敷地辺りの中流域は岩盤や大石が点在し大きな淵、深瀬、浅瀬など変化に飛んだ渓相となり初心者、中級者向きのポイントとなる。全般的に5.4〜6.3bのサオで十分攻められるがシーズン当初の水量が多い時期は7bのサオでも良い。但し、荒城小学校前後3kmは渓が深くサオは5.4b迄で良く、水量が多い時は遡行が厳しいので渇水期が狙い目である。
20aクラスのアマゴ、イワナがコンスタントに釣れるが時々尺イワナに遭遇する事もある。最近では成魚放流中心になったのが残念である。
荒城川の核心部はなんと言っても折敷地より上流で渓谷美は美しい。岩盤や大岩で形成された渓谷には大小の滝もあり滝壷の淵や落ち込みが狙い目となり良型が揃う。イワナの渓相でありながらかなり上流までアマゴとヤマメが生息する。おそらくアマゴは稚魚放流によるものであろう。最近ではニジマスまで入っており釣人をがっかりさせる。漁協ももう少し考えて欲しいものだ。
上流域の木地屋渓谷など危険個所もあり単独釣行は控えた方が良いだろう。エサは中流域は川虫かミミズ、上流域は川虫がベターである。
2008年には折敷地に多目的ダムが完成する。現在工事に着工するため濁りが入ったりして支障をきたすかもしれない。ダム完成後はダム湖上流で大物が期待できるようになるが下流は水量が少なくなれば生態系にも問題が出るであろう。
野生化したニジマスばかり・・・かと思うと良型のヤマメも
 |
 |
2.森部川
ロッセ高原スキー場から流れ三ノ瀬で荒城川に注ぐ流程8kmの小渓である。
サオは4.5b以下で十分で田んぼの畦や道から釣る事が出来る。適度に落ち込みや淵も有り好渓相だが中流からはブッシュも多くなりチョウチン釣りも強いられる。アマゴ、ヤマメが主体で上流域ではイワナもでるが中・小型が多い。エサは本流でヒラタを採り入川すると良い。
最近は解禁前や大型連休前に成魚放流がされるので非常に残念である。
田んぼの土手からも気軽にサオを出して良型ヤマメをゲット
 |
 |
3.小八賀川
乗鞍岳の西側の渓を集め国道158号線に沿って丹生川村内を流れ高山市境で宮川に注ぐ流程約30kmの渓流である。
釣場としては丹生川村役場辺りから上流全川になるが4月いっぱいは雪代が出て水温も低いので良い釣果は期待できない。最も期待できるのは雪代が落ち着く頃である。坊力、法力辺りは渓が深く頭上の樹木も多いので非常に釣りにくいだけに毎年思わぬ大型イワナもでる。
根方、日影辺りは渓は深いが川に下り易い所もあり淵と瀬が交互に連続しアマゴとイワナの良型が出る。民宿「中西」に40aオーバーのイワナの剥製があるがこの辺りで釣れた物らしいが今ではそこまでの大物の姿を見ることは出来ない。
日影より上流旗鉾辺りは岩盤や大岩が多くなり素晴らしい渓相となるが4.5bで対処できる所もあれば7bのサオが欲しい所もあり3ウェイのズームロッドが良い。魚種はイワナになるが銚子谷の管理釣場から落ちたビッグ二ジマスが出る事がある。
最上流および沢之上谷川、池ノ俣川も源流域の魚止めの滝までイワナが生息するが多くは期待できない。また、鍾乳洞から流れる渓など小さな渓にもイワナが棲息しているのでちょうちん釣りで探ってみるのも面白い。
エサはイワナ狙いなので川虫でもブドウムシでも良いが盛期は天然ミミズで狙う方が良い。
中部渓流ガイドトップ
 |