的川、岩屋川、皿川、野津又川、滝波川、女神川、唐沢
旅塚川、打波川
北陸道福井北インターから1時間程、東海北陸白鳥インターからも1時間程で釣行できる河川。
1.的川
永平寺町で九頭竜川下流右岸に流入する小渓で浄法寺山を水源にするあまり渓流釣り師には見向きもされない渓である。
流程は短いが落差のある小渓で春先は流れが強くポイントが少ない。上流にキャンプ場があるため渓に沿って林道が通っているので何処からでも入川は楽である。
上流より下流の方が渓は深く砂防堰堤から上は道と川との高低差は小さい。上流に新しい砂防堰堤があるがそれより上流にもヤマメが生息する。型は小型が多く18〜20a平均で25aオーバーは滅多に出ない。
サオは4.5〜5.3bが扱い易いが場所によってはチョウチン仕掛けを強いられる。
2.岩屋川
勝山市坂東島で九頭竜川右岸に流入する小渓で的川よりは奥が深いが渓相は的川に似ている。
岩屋川も的屋川同様上流にキャンプ場があるため渓沿いに林道が走っている。途中砂防堰堤までは渓が深いが遡行は困難ではない。砂防堰堤から上流は道からサオが出せるくらいである。但し、樹木が覆っているので4.5bまでのサオで十分であり所々チョウチン仕掛けとなる。
天然アマゴとヤマメで型は小型であるが堰堤上流では時に25aオーバーも出る。
3.皿川、野津又川
勝山市上森川で九頭竜川右岸に流入する川で石川県境の大日山を水源にする。野津又川は皿川の支流で大日峠を水源にするが流程はほぼ同じくらいである。
皿川も野津又川も下流域は里川的で平坦な流れで渓流とはいえない。皿川においては細野から上流が渓相も良くなるが川幅は細くブッシュも多くなるので4.5b以下のサオでチョウチン釣りとなる。道路が上流まで付いているので入渓は楽だが釣りづらい。上流までアマゴだが型は小さい。
一方野津又川は北野津又から上流は国道410号線が並行しているため何処からでも入渓可能であり、源流域まで詰める事が出来る。但し国道で舗装されているだけに入川者も多い。国道410号線は幻の国道で行き止まりである。
石川県境で国道416号線と繋がると手取川支流の大日川上流への近道になるので何時の事になるか期待したい。
この小渓も上流までアマゴとヤマメである。
4.滝波川
勝山市漁協管内で最大の釣場である滝波川は石川県境の1000〜1600mクラスの山々から幾筋もの流を集め勝山市新保で九頭竜川右岸に流入する。
主な釣場は本流と支流の杉山川、奥河内谷である。本流は下流域の九頭竜川出合から杉山川合流点と中流域の杉山川出合から国道157号線の橋までとそれより上流に分かれる。
下流域は川幅もあり瀬が中心で初期の雪代時期はあまり釣りにならない。盛期には水位も下がり大石が現れ随所がポイントとなるが外道のウグイに悩まされる事を覚悟すれば良型のアマゴに出会える。発電所吹き出しより上流からは川幅も細くなり淵も多くなりアマゴに混じってイワナも出る。但し雪代期には川通しが厄介なので注意を要する。サオは6.3〜7.2bくらいまで振れる。
なんと言っても本流の核心部は中流域で杉山川出合の下に大きな取水堰堤が有りその上の杉山橋の袂から降りられる。そこから川幅もまた広くなり、瀬と淵が連続する好渓相になる。ウグイは激減し、釣れるのはアマゴ(ヤマメも混じる)とイワナになる。稚魚放流されているので魚影は濃いが良型は少なく20a前後で極偶に30aクラスが竿を絞る。注意が必要なのは杉山橋から入川してもすぐ上の天下橋(さくら荘の下から林道がある)からの入川者がいると後は釣りにならない事である。天下橋から上流は川と道が離れるため運が良いと谷橋まで先行者無く釣り上がれる。良型のイワナが多い。谷橋より上流は入川者も多く橋の袂に先行者の車が有ればもう入川する価値は無い。ここから上流は落ち込みが多くなりイワナ主体となる。国道の橋から上流は堰堤で寸断され、魚影は薄くなり居付きのイワナのみとなる。運がよければ尺物のイワナに対面できるが水量のある時が良い。
支流の杉山川は出合から杉山第一堰堤まではアマゴとヤマメの魚影が濃い。下流域はブッシュが多く4.5bのサオで十分である。堰堤の下流は田んぼの土手からサオが出せ、ブッシュも無いので長サオでもOKである。堰堤より上流は谷が深くなりブッシュも覆うので短サオでないと釣りずらい。イワナが主体となる。
奥河内谷は砂防堰堤がありイワナが主体の渓であるが入渓者も多く魚影は薄い。4月5月の雪代期のエサはキンパクとブドウムシが断然良い。
5.女神川
法恩寺山(1357m)を水源にし、大野市境で九頭竜川に流入する小渓である。
下流域はザラ瀬が続き釣趣に掛けるが低い堰堤が続き堰堤下の落ち込みではアマゴ・ヤマメ・イワナが出る。成魚放流もされており時折醜いアマゴが釣れる。
発電所より渓相も良くなるがしばらく釣り上がると大堰堤が有り高巻が大変である。大堰堤を越えると更に砂防堰堤が続くが堰堤間および堰堤下のプールに良型のアマゴ・イワナが潜む。小型のアマゴやヤマメも多く翌年のために必ずリリースしたいものである。イワナは大抵20〜30aクラスである。第5堰堤から上は土砂で埋まって釣りにはならない。
釣期は4月から6月の水量が豊富な時で夏の渇水期は全くダメである。
6.唐沢
経ヶ岳(1625m)を水源にし、六呂師高原を南下し大野市内で九頭竜川に流入する小渓でここも砂防堰堤の多い落差のある渓である。
下流域は護岸工事もされ瀬が中心だが本流刺しがある。第一砂防堰堤から上流が狙い目で特に堰堤上のプールで良い思いをする。束釣りをするのもプールである。ブッシュが多いのでプール以外は短サオでのチョウチン釣りになり釣り辛い。又堰堤を越すのにかなりの高巻が必要で労多くして実りの無い場合もあるので釣期を選んで釣行したい。上流の遡行はかなりきつい。
7.旅塚川
旅塚川は湯谷山を水源として九頭竜川に注ぐ小渓で流程も短く中流まで平坦な川である。支流の湯ノ谷川の方が奥が深くアマゴとヤマメが出るが型は小さい。ワンポイント狙いで入る川で何時間も掛けて入る川では無い。
8.打波川
打波川は白山山系三ノ峰(2128m)、二ノ峰、一ノ峰の谷を水源にし30余の渓からの流れを集めて九頭竜川に流入する大渓流である。
元は九頭竜川水系屈指の美渓であったが、北濃地震以来土砂流出が多く、現在では大小10基余の砂防堰堤がつくられていて川の流れが寸断されると同時にザラ瀬の多い魅力の無い川になっている。
下流域の下打波辺りは巨岩がごろごろして渓相の良さを保っているが砂防堰堤毎にしばらくは土砂で埋まって好ポイントがなくなる。中流の鳩ヶ湯温泉辺りまでがアマゴ・ヤマメ・イワナの混棲でそれより上流はイワナとなる。本流は割りと遡行し易く釣り易いが砂防堰堤で高巻しなければならないのが辛い。
川沿いに上流まで道が通っているので入川しやすいが場所によってはかなり渓が深く切り立っているので注意を要する。又春先は雪崩で道が寸断される事もあるので無理な奥への侵入は避けるべきである。
本流の狙いは下打波辺り、それぞれの砂防堰堤の下、美濃又川出合辺り、鳩ヶ湯温泉から上流であるが初期は下打波辺りがベストである。上流はその年の積雪にもよるが大方5月からが良いと思われる。
サオは6.3b以上で攻めたい。打波川の主な支渓は下流から谷山川、嵐谷、亥向谷、美濃又川、たんどう谷、観音谷、桧谷、ゴトゴト谷等があるがいずれも下流域は初級者でも良いが奥は険しく中・上級者向きである。
美濃又川まではヤマメ・イワナの混棲で上流の支渓は全てイワナである。昔の打波川を語るものは数も型も凄いものがあったが今ではその面影も無く魚影の薄い河川に様変わりしてしまった。
これだけの川は何とか魚影を復帰させたいものだが堰堤も多いし土砂流出も多いので条件が悪いのかもしれない。

4月の打波川は雪代でまだ水量が多い
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